Late For The Sky Fountain Of Sorrow Farther On The Late Show |
The Road And The Sky For A Dancer Walking Slow Before The Deluge |
発表年: 1974
カタログ番号: Asylum 1017 プロデュース: Jackson Browne and Al Schmitt |
国内盤: 「レイト・フォー・ザ・スカイ」 WPCR-663
邦題: 「悲しみの泉」(A2), 「もっと先に」(A3), 「道と空」(B1), 「ダンサーに」(B2) |
青い空と白い雲,ひと気のない真っ暗な家と街灯の白い光,ひとつだけ灯がもれる窓,家の前の丸っこいシヴォレー... 実に不思議な印象をあたえるカヴァー写真は,もちろん当時の技術で合成されたものです.The Late Show (A4)の詞をふまえたものであり,同時に暗闇と希望,死と生,やがてはじまる旅といった,このアルバムで語られる事ごとの暗示でもあります.
前作 For Everymanの録音は,実はかなり難航したらしいと伝えられています.その反省をふまえて本作では,あらためてアーティスト本人以外にもう一人プロデューサーをたてて作業面の仕切りをまかせ,バックのミュージシャンもツアー・バンドのメンバーでかためるなど,現場のコミュニケーション強化が図られたようです.
そんな現場に持ち込まれたマテリアルは全8曲.すべてこのアルバムのために書かれた新曲です. 実際的な見地から選ばれた今回のセッションのメンバーは,これらの曲を実にこなれた風合いをもつ作品に仕上げました.
前作で強烈な存在感を発揮したリンドレーのプレイは今回は音楽全体によくなじみ,それでいて痒いところに手の届く優等生ぶり.ベースのダグ・ヘイウッドのハーモニー・ヴォーカルも冴えています.そしてブラウン自身の歌いっぷりには,心なしか余裕めいた落ち着きが加わった気がします.個々の楽曲については...
これはもう実物をぜひ聴いてほしいですね.