クリアウォーター・ケイブ
ウィンド・ケイブに続いては,少し離れた場所のクリアウォーター・ケイブへ.離れているといってもそれは入り口で,中でこの両者はつながっているということだ.このクリアウォーター・ケイブ,東南アジア最長の洞窟だそうだ.総延長で
107km.ちなみに日本最長は岩手県の安家洞の 12km.
入り口を入ったところで,洞窟は左右二手に分かれる.まずは右手の道を行く. Young Lady's
Cave と呼ばれる道だ.行く手に照明を浴びた白い石の柱が見えてくる.
これがその名の由来となった Young Lady の像.壁に写しだされる影が,祈りをささげる若い女性に見えるから,ということだ.たしかにマリア像のような雰囲気.
この道のさらに先を行くと,通路の横が深い淵みたいな感じになる.僕らのガイドのパリス氏は,以前の調査隊をガイドしてここを降りていったそうだ.
いま来た道をまた戻って,今度はもう片方の道に進む.こちらは River Cave と呼ばれる.その名のとおり,洞窟の中に冷たい水をたたえた川が流れているんだ.階段を降りて,流れに直接手を触れることができる.
ここの水は,光を当てるととても澄んでいて,触ると冷たい.
分岐点近くにもどってきて,クリアウォーター・ケイブの入り口を見あげる.あとは地上に戻るだけだ.
公園本部の付近には,観光客むけに整備された洞窟が 4つある.僕たちはこれでその全てを見たことになる.どれも個性のある,見事な洞窟だった.来て良かったと本当に思う.
しかし悲しいことに,洞窟とジャングルの旅はここまでだ.今日の午後には,次の旅先であるコタ・キナバルめざして飛行機に乗らなければならない.
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