おぼえがき
本編のなかで書けなかったメモ的ないろんなことをここに書いときます.
旅行代理店
ジスコというところに手配をお願いしました. info@jisco.co.jp というメールアドレスがあるみたいですが,ウェブはやってないみたいだ.
洞窟とデジカメ
洞窟内で撮った写真は,ほぼ全てをフラッシュなしで撮影した.光が少ない場所でもそれなりに写ってしまうというデジカメの特徴は,持って行ってみたら洞窟と結構相性がよかった.注意していないとすぐ手ブレを起こすのが難点だけど,ブレたと思ったらもうひとコマ撮るだけのことだ.
もちろんフラッシュ焚いたほうがシャープな映像が得られるのは確かだ.けどこういう写真って往々にしてのっぺりした絵になって,面白くないことがよくある.
それにこの洞窟内の照明のやり方は,かなり品が良いというか,センスが良かったような気がする.光を一面に浴びせはせず,暗いところは薄暗いまま.照らされた部分も,ハイライトの部分を必ず陰影が際立たせるような置き方をしてる.この感じをできるだけそのまま写し取りたかった.
ディア・ケイブのこと
「地球の歩き方」マレーシア編によると,このディア・ケイブは「世界最大の洞窟内空間をもつ」とされているんだけど,この表現については調べてみるとちょっと微妙なところがある.
サラワク州観光局のウェブサイトによると,洞窟内部の広さということでは同じムルの別の洞窟内にある「サラワクの石室」
Sarawak Chamber が世界最大とされているようだ.ここでディア・ケイブは the world's largest
cave passage ということなのだけど,これはどういうことなのだろう.
Clearwater Cave が総延長で東南アジア最長ってことは,単純な長さではこっちの方が長いことになる.ただこれは,地下でつながっているいくつかの洞窟の長さを足した長さのことのようだ.ということはディア・ケイブは,一個の穴として世界最大,って意味あいなのかなと思っている.地図をみても,ディア・ケイブというのは割と単純な一直線の洞窟なんだ.
また同サイトによるディア・ケイブの洞窟空間の高さ(122m)というのは,別の資料による Sarawak Chamber のそれ(80mとも
100mとも)を上回るようなので,そうした意味もあるのかなって.
洞窟の長さとか日本一世界一ってのは,長い目で見ると良く変わるものみたいだ.もちろん洞窟自体は人の子の人生ってタイムスケールでは別に伸びたり縮んだりするわけじゃないけど,探検によってすんごいのが新しく見つかったり,今まである奴でも探ってみたら奥のほうで他のとつながってましたとか,この世界じゃ珍しくないみたい.まぁ世界最大であろうがなかろうが,あそこで体験した感動はかわらないけどね.
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