My Life with PalmPilot #6

PalmのPIMデータをau A1402Sにビーム!

【この文書は当面、随時更新します】 2004年春にauが発売したSony Ericsson製の携帯電話端末A1402Sは、赤外線によるデータ送受信機能を搭載しています。自分のWorkPadから、アドレス帳をはじめとしたPIMデータを試しにビームしてみました。思ったより使えます。

A1402Sと赤外線機能

A1402Sはコンパクトな本体にムービーカメラやQVGAディスプレイを搭載し、パネル着脱による着せ替えも楽しめる携帯電話端末で、東京周辺では 2004年3月6日に発売されました。多機能よりはコンパクトさを優先した製品のようですが、変わった機能として「赤外線通信機能」を搭載しています。

auのサイトでは赤外線通信機能について

ケータイ同士、ワイヤレスでデータの送受信が可能に。アドレス帳、スケジュール、プロフィール、タスクリスト、データフォルダ内のデータがスムーズに交換できます...

と説明しているだけですが、すでに購入したユーザからはWindowsマシンとのデータ交換が可能だと報告されています。

Palm OSもバージョン3から、赤外線によるデータの送受信に対応しています。A1402Sとのデータ交換が可能ならば、WorkPadが持っているアドレス帳などのPIMデータをA1402Sにビームで送り込むことができることになります。実際には可能かどうかテストしてみました。

WorkPadのデータ送信テスト

テストに使ったPalm OSデバイスは日本IBMのWorkPad 30J、日本語Palm OS 3.1を搭載しています。

転送するデータの種類ごとに以下にメモしていますが、同じデータでもPalm側で転送に利用するアプリが違ったり、同じアプリを使っても別の方法で転送した場合には、結果も異なることがあります。

基本的にPalm -> A1402Sの方向で転送してテストしています。

アドレス(WorkPad) -> アドレス帳(A1402S)

Addrexを使用して、同じカテゴリのデータを全部まとめて送信が可能でした。ただしPalm上のデータの日本語は、受信した側のA1402Sでは、なかったことになるようです。あと、ごく一部のデータが化けて使えませんでした。

Palm OS3.1標準のアドレスからの送信では、日本語データもちゃんと転送されました。でもカテゴリ一括で送信する機能がないのが惜しいところ。一部データの化ける現象は、やはり生じるようです。

予定表(WorkPad) -> スケジュール(A1402S)

日本語Palm OS3.1標準の予定表で送信。文字化けもなく完璧に転送された。

To Do(WorkPad) -> タスクリスト(A1402S)

日本語Palm OS3.1標準のTo Doから送信。文字化けもなく完璧に転送された。

メモ帳(WorkPad) -> データフォルダのテキスト(A1402S)

Snap! Memo 1.0.0英語版で送信テスト。題名が文字化けするようだが、中身のテキストはちゃんと読める。カテゴリ一括転送すると、メモの題名は読み取り不能の文字列となり、転送先ではまとめてひとつの文書になってしまう。

アドレスデータが化ける現象について(2003-03-11追加)

アドレスデータをWorkPadから送信した場合、標準のアドレス帳でもAddrexでも、A1402Sで受信したデータが一部化けるという現象がありました。僕の見た限り、こうした現象は電話番号欄にメールアドレスが入っていたり、メールアドレス欄にhttp://...といったURLが入っている場合に起きているようです。

以上を考えると、これはプログラム上のバグというよりは、データそのものに原因がある、ということなのかもしれません。Addrexでも標準のアドレス帳でも起きるということは、A1402Sのほうでデータの正当性をチェックしている、ような感じですね。

なので、化けた全データを検証した訳ではないので断言はできませんが、ビームするデータ内容に問題がなければ、データが化けることはなさそうに思えます。

リンク

Sony Ericsson:製品紹介 au A1402S
http://www.sonyericsson.co.jp/product/au/a1402s/


Life with PalmPilot Life with PalmPilot Posted: 2004-03-06, Update: 2004-03-10